長男 乳児湿疹 『Bleach Bath(ブリーチバス療法)』

前の記事では、我が家の長男が乳児湿疹になり、ステロイドを使用したにもかかわらず症状が悪化してしまった話をしてきました。

 

rikkis-journal.hatenablog.com

 

今回はその続きで、小児科の先生に紹介してもらった皮膚科へ行き、日本では聞いたこともない治療方法を聞いて、衝撃を受けた話です。

 

余談ですが、オーストラリアでは専門医にかかる際に、必ず紹介状が必要です。

そして、予約も取りにくく、たいてい受診までに時間がかかります。日本では行きたいと思った時にすぐに専門医のクリニックへ行けるので、安心で良いなと思います。

 

はじめての皮膚科受診(生後5ヶ月)

皮膚科へ連絡したところ、キャンセルで空きが出たという3日後の日時を指定されました。これを逃すとすごく先になるそうなので、指定された日時で承諾しました。

一刻も早く診てもらいたかったので、思ったより早い日程で予約が取れて安心しました。

 

そして当日。

まず、前回pathologyで皮膚の検査をした結果、細菌に感染しているので、抗生物質が必要とのこと。

以前飲んだことのある抗生物質を再度7日間服用することになりました。

そして、ステロイドも今まで塗っていたものと同じく、顔は弱めのものを、体には一段階強いものを塗ることになりました。

塗る量が今まで少なかったようで、体の部位ごとに適切な量を塗るように言われました。

湿疹のある部分にしか塗っていませんでしたが、顔も体も全体に塗るように言われました。

 

塗る量は、FTU(フィンガーチップユニット)という単位を守るようにとのこと。

FTUは大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量です。1FTUの場合、大人の手のひら2枚分の面積に塗ります。

 

体の部位ごとに適切な量が違うので、指示された通りに塗りました。



ここまでは至って普通で、ステロイドを塗る量が思いのほか多いことに驚いたということくらいです。

 

ですが、抗生物質ステロイド以外にもう一つ、お風呂の入り方について指導がありました。

それが、衝撃を受けたBleach Bath(ブリーチバス療法) 』です。

Bleach Bath とはつまり、漂白剤を入れたお風呂に入るということです。

 

衝撃のBleach Bath(ブリーチバス療法)

Bleach Bathを1日1回、2週間続けて、その後は1週間に3回の頻度で入れてね。」とサラッと言われました。

私も主人もBleach Bath???と戸惑い、説明を求めると、なんと掃除や除菌、漂白で使う漂白剤(日本の商品でいうとキッチンハイター)をお風呂に入れるというではありませんか!!!!

 

漂白剤は直接手につくとヌメヌメするし、いかにも肌に悪そう…。

そんな漂白剤入りのお風呂に入れて、赤ちゃんの肌は大丈夫なのだろうかととても心配になりました。

でも、インターネットで調べてみると海外では普通に行われている治療のようです。

皮膚の細菌を殺し、湿疹の重症化を防ぐようです。

 

心配ではありましたが、“郷に入れば郷に従え”と思い、意を決してBleach Bathをやってみることにしました。



Bleach Bathは決められた濃度で行わなければなりません。

水の量を測りながらベビーバスに入れていき、その量に合わせて漂白剤を入れました。

やってみた感想は、漂白剤の濃度が高いわけではないので、水に触れても漂白剤を感じることはありませんでした。プールの匂いがする水に浸かるという感じです。

息子も普通の風呂のときと変わらず、手で水をパシャパシャしながら遊んでいるくらいなので、刺激を感じたりはしていないと思います。

Bleach Bathに入浴中



Bleach Bath によって息子の肌の状態が劇的に変わったわけではありません。

しかし、湿疹が再発したら怖いので、言われた通り毎日実施しました。

 

最初はかなり驚きましたが、今となってはBleach Bathをするのが当たり前になっています。

あくまでも医師の指導の下に行っているものですので、安易に真似しないでください。

 

現在の乳児湿疹の状態(生後6ヶ月)

現在、このときの皮膚科受診から2ヶ月が経ち、体の湿疹の状態は落ち着いています。

天候や体調によってポツポツと少し湿疹ができることもありますが、そんな時は体用のステロイドを湿疹部分のみに塗って対処しています。

今のところ、この方法で何とかコントロールできています。

 

しかし、顔についてはステロイドを1日2回塗り続けているにもかかわらず全く治りません。特に頬と顎がいまだに赤くなっています。

おそらく、指をなめたり、よだれが垂れたりしていることが原因かと思います。

これは防ぎようがないので、保湿剤を塗ってなるべく肌を守るよう心がけています。

それでもたまに状態が悪化して、顔全体に湿疹が広がるときがあります。そんなときは、再度抗生物質を飲ませています。

 

このように一進一退を繰り返している状況です。

 

以上が、皮膚科受診から現在までの記録と、Bleach Bath についての話です。

Bleach Bath は結局効果があるのかわかりませんが、やらないよりはやって良かったのではないかと思っています!